INQUIRY INTAKE
福祉用具の初回相談|聞き取り項目と相談受付票の記入例

福祉用具の初回相談を受けたとき、必要な情報を一度に聞こうとして、話がまとまらなくなることはありませんか。受付の段階では、すべてを確定するより、相談の目的と次の対応を整理することが大切です。この記事では、営業担当へつなぐための聞き取り項目と、相談受付票の架空の記入例を紹介します。用具の専門的な選定や制度判断を行うための評価票ではありません。
- 誰から、何についての相談か
- 確認できた事実と、まだ不明な事項
- 次に対応する担当者と連絡方法
福祉用具の初回相談で聞き取る6項目
- 相談者と連絡先:誰からの相談で、どこへ返答してよいか
- 相談の目的:用具について知りたい、訪問を相談したいなどの要望
- 現在分かる状況:相談者が話せる範囲で、困っている場面や検討している内容
- 希望する時期:いつ頃までに何を相談したいか
- 関係する窓口:今後の連絡や調整を誰と行うか
- 次の対応:担当者への確認、折り返し、日程相談などの予定
業務に必要な範囲で確認し、最初から詳しい個人情報をすべて集めようとしないようにします。相談者が本人とは限らないため、関係と連絡の目的を確認し、相手が話したことと担当者が確認した事実を分けて記録します。
希望と決定事項を分ける
「来週使いたい」という希望を聞いても、用具の手配や訪問日が確定したことにはなりません。希望時期を記録したうえで、何を確認してから返答するかを案内します。在庫、費用、制度上の取扱いなど、未確認の内容をその場で断定しないようにします。
初回相談の話を整理する順番
1.相談の目的を先に聞く
受付票の項目を順番に読み上げる前に、「どのようなことでお困りでしょうか」と相談の目的を確認します。話を聞いてから、次の対応に必要な項目を補うと、同じ質問を繰り返しにくくなります。聞き取れなかった点は推測で埋めず、改めて確認します。
2.分かることと分からないことを分ける
相談者も製品名や手続を知らない場合があります。「不明」「担当へ確認」と記録し、その場で答えを求めすぎないようにします。受付担当の判断だけで用具を決めたり、利用できる制度を確約したりせず、必要な確認へつなげましょう。
3.次の行動を相談する
誰からどの方法で連絡するか、都合のよい時間帯があるかを確認します。担当者の予定が分からなければ、相談者の希望として記録し、確認して返答する旨を伝えます。合意していない折り返し時刻や訪問日を、確定欄に入れないようにします。
4.要点を確認して受付を終える
相談の目的、こちらで確認すること、次の連絡を簡潔に復唱します。連絡先の聞き間違いや、依頼内容の食い違いを確認する機会になります。安全に関わる急ぎの相談は、通常の受付票に残すだけで終えず、事業所で定めた対応手順に沿って扱います。
相談受付票の記入例
以下は架空の業務記録です。実在する利用者や連絡先の情報ではありません。
- 受付:10月23日、担当Bが電話で受付
- 相談者:用具について相談したい方。関係と連絡先は所定の欄で確認
- 相談内容:室内で使用する用具について、候補と相談の進め方を知りたい
- 分かっていること:来週の連絡を希望。製品名は未定
- 未確認:具体的な使用環境、候補用具、訪問の必要性
- 案内:担当者へ内容を共有し、確認のうえ連絡する旨を説明
- 次の対応:担当Aが受付内容を確認し、希望する方法で連絡予定を調整
- 未確定:用具の選定、手配、費用、訪問日は未確定
この例では、初回受付で用具を決定せず、専門的な確認に必要な次の相談へつなぎます。後から情報が増えた場合は、いつ誰が確認した内容かを追記し、初回の発言と混同しないようにします。
営業担当へ共有するときのポイント
受付票を渡すだけでなく、担当者が次に何をする必要があるかを添えます。「相談あり」だけではなく、「候補用具と相談の進め方について返答が必要。連絡予定は調整中」とすると、行動を把握しやすくなります。
個人情報と共有範囲を確認する
相談内容は、事業所が認めた管理先と権限の範囲で扱います。全員が見える連絡欄に詳細を書き込むのではなく、通知には案件IDを使い、詳細は必要な担当者が記録から参照する方法も検討できます。外部の関係者へ共有する場合は、目的と共有できる内容を確認してから行います。
重複相談を確認してから新しい案件を作る
別の担当者がすでに受付していることもあります。認められた範囲で既存記録を確認し、同じ相談か判断できないときは確認します。名前が似ているだけで別の人の記録へまとめたり、重複を疑って記録を削除したりしないようにしましょう。
初回相談を受けた後のチェックリスト
- 相談の目的を要点で記録した
- 返答先と希望する連絡方法を確認した
- 相談者の話と確認済みの事実を区別した
- 希望時期と確定した予定を分けた
- 未確認事項を推測で埋めていない
- 次の担当者と行動を決めた
- 必要な範囲と方法で内容を共有した
- 用具や費用、訪問日を未確認のまま確約していない
よくある質問
初回受付で全部の項目を埋める必要はありますか?
分からない事項は不明として扱い、次に確認する担当者と方法を整理します。事業所で必須とする確認項目があれば、その手順に従ってください。
相談者が用具の名前を知らない場合は?
困っている場面や相談したい内容を、話せる範囲で記録します。受付担当が製品名を推測して決定事項にせず、担当者の確認へつなぎます。
担当者が不在ならどうしますか?
所定の受付先へ記録し、折り返し先と希望を確認します。急ぎの内容は代行担当や責任者への連絡手順に沿って扱います。
